友達         H16.6.20


 友達…… 友達ってなんなんでしょう。何をもって友達と定義するんですか?
 いきなり疑問系かよ! とかお思いかもしれませんが、疑問系なんですよ、これが。
 どうも緑華には人の言う友達というものが、よくわからなくて。
 不思議で不思議で仕方ない。
 その不思議さが一番わかりやすいのは、学校でできた友達とか。
 現在高校2年生以上の方に訊きたい。
 あなた、中学生時代に友達だと思っていた人と、今どれくらいつきあいがありますか?
 中学時代までの友達なんて、家の場所まで知っていたりするものだし。
 引っ越しでもしない限り距離も変わらないはずなのに、つきあいが絶えてしまうこと、多いと思います。
 そんなに簡単に絶えてしまう関係が、友達なんですか?
 どうしてもその辺、納得できません。
 緑華は、人付き合いが下手で、だから良い関係を築けなかっただけかもしれません。
 だけど周りを見ていても、それは本当に友達なのか、疑問に思うことはたくさんあります。
 1人でいる。クラスから浮く。それがイヤで誰かと一緒にいる。
 だけどそれは、“その人”である必要はなくて。
 新しく、よりよいものが手に入れば、古いものは捨て去ったり。
 自分を護るために、平気で陰口をたたけたり。
 友達ってそんなものですか。
 緑華には友達というものがわかりません。
 緑華がまだ青い中学生だった頃は、自分には友達といえるような人間は一人もいないと思っていました。
 今でも、つきあいが続いている人間も、その中には含まれています。
 卒業したら関係が絶えると思っていたわけではないけれど。
 一緒に帰って、一緒に遊んで。でも、それだけを友達と呼んで良いのかわからなくて。
 ……今でもそれはわからないけれど。
 だけど、緑華は彼女たちが大好きです。それぞれ短所もあると思う。だけど愛すべき存在。
 だって、こんな短所だらけの存在に、ずっとつきあい続けてくれているのですから。
 その忍耐だけでも、尊敬に値するというものです。
 そんな存在に対して“友達じゃない”とは言えません。
 友達の定義なんて、やっぱり人それぞれ違うものだし、
 もし向こうが、こんな人間を友達と思ってくれているのなら、本当に嬉しい。
 その気持ちに答えたいと思うし、答えないのは失礼だとも思う。
 だけど、その定義がわからない。
 わからないままに、友達と呼ぶこともしたくなくて。
 まあ、その中学時代からの方々は、限りなく友達に近いとは思うんですけどね。
 ちなみに今でもつきあいのある高校時代の人たちは“仲間”だと思ってます。
 1対1ではなく、全体でのつきあいのイメージが強いですから。
 友達と仲間も違うものだと思うんですよね。意外と仲間はたくさんいる気がします。
 友達とはなんなのか。なんだか永遠に答えが出なさそうな気が……
 答えを出すためには、少なくとも引きこもるのをやめて、もっと様々な人間関係を経験しないと。
 今の緑華には、それでさえ難問。でも、頑張りたいですね。

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