悪魔のミカタ <電撃文庫・うえお久光 著> H16.2.23

 あいかわらず、新刊が出るとレビューしたくなる性質が。
 いやでも、新刊盛り上がっているよ、面白いよ!
 これは……ミステリー、なんでしょうか。
 うえおさんはミステリーのつもりで、でも言い切りにくいみたいなことを言っていましたが。
 うん、ミステリーの要素も入ってはいるけど、ミステリーと聞いてイメージする物とはかなり違います。
 なぜなら、舞台は現代日本(でも現実にはない場所で、やや特殊な環境)
 なのに悪魔や魔法の道具が出てきます。
 そして、主人公、堂島コウは悪魔のミカタとなり、魔法の道具を使った事件を解決する、と。
 魔法の道具なので普通にはできないことをできますが、いろいろ制約などもあり、
 その辺から犯人を特定したりしていくわけです。
 コウはクールって言うか探偵役なので、もちろん鋭いキャラなのですが、
 あえて、お調子者を演じているところがあり、よってコメディー的要素も満載。
 ヒロインも魅力的です。いっぱい女の子が出てくるので、誰がヒロインとは断定しにくいのですが。
 コウはモテモテですが、よくある恋愛要素を中心にした話ではないので
 その感情をコウは目的のために利用。(コウの目的は、ネタばれになるので言えませんが、切ない!)
 女の子達もそれをわかってながら(公言しているので)それでも協力するんですね、コウのために。
 この辺の人間心理(?)もすごく良いです。
 人間心理と言えば、個人的にヒロインお母さん達の描写が好きですね。
 葛藤を抱えていたりする1シーンなのですが(1刊ラストと5刊の最初)
 すごく、良い描写で。気持ちが伝わってくるというか。ああって感じ←わかるか!
 そして現在のシリーズ「it/ザ・ワン」編(勝手に命名)
 これがまた面白いですよ!
 絶望に追い込まれた人々の、それでも諦めず戦う姿って言うんですか。
 それぞれ、いろんな想いを抱えてて、そのために傷ついたりして。
 だけど、戦うことを選んで、戦う。
 とにかく! すごく面白いです。
 全体的に明るいノリですが、ほどよくダークさ(?)がちりばめられていて
 作品全体を引き締めている感じですか。
 いや、明るいノリって言うと語弊があるかなぁ……暗いわけじゃないんですよ、うん。
 ま、でも面白いことは確かなので。オススメです。

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  アリソン <電撃文庫・時雨沢恵一 著> H15.6.8

 ご存じ(?)「キノの旅」の著者、時雨沢恵一氏の長編小説です。
 キノは全体的に切ないというか柔らかいというか……
 こー、胸がきゅっとなるような雰囲気を持っていますが
 アリソンは全体的に明るい感じ。
 アリソンの傍若無人っぷりがたまりません。
 それでも、ヴィルの反応が気になるアリソンはかわいいし。
 まぁ、キノの後書きがすごく楽しいことを考えれば、こういうのも書けることも納得。
 それでも明るいだけじゃなくて、やっぱりちょっと切ないトコもあったりして……
 んで、冒険の要素が強いので読んでて、ワクワクするし。
 それで一度読み終わった後、再び冒頭を読むとあぁっ!って感じになるんですよ。
 これはこういうことを言っていたのかーって。
 んで、またちょっとじんと来る。
 読後感もすごくいいし、とにかくオススメ。
 キャラで言えば私はヴィルがタイプですね!
 昔からメカニック系が好きだったんですが、ヴィルはかけらもメカニックではありませんが
 何か頭がいい(?)キャラ好きなんですよねー。(ヴィルは記憶力が良い、頭も良いけど)
 クールの切れ者ではなくて、頭はいいんだけどどこか抜けてるって言うか……
 でもいざというときはすごく頼りになるってとこが!!
 あーわかるかなぁー。だからメカニックのイメージなんですってば!
 すごい技能は持ってるのに何か周囲になめられてたり(?)して
 でも、一番大事なところで大活躍。
 うん。すてきだー。まぁべつにヴィルはなめられてないけど。
 っていうかなめたらアリソンに殺されますな。
 でも、好きっていっても殺される気がする……

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  暗黒童話 <集英社・乙一 著> H17.3.19

 この話はホラーではありません。
 タイトルも表紙もホラーっぽいですが。
 ホラーよりもグロ? そんなにグロくもないですが。
 展開的にグロい部分はあるものの、書き方があっさりなので気にならない。
 前半の眼球がえぐり出されてしまう部分は、読んでて想像してしまって引きましたが。
 でもグロレベルとしては↑の文レベル。
 ただ、事実を淡々と書いて。克明な描写もなし。本当にさらっと。
 ので、苦手な人でもたぶん平気と思われます。責任は持てませんが。

  事故で左目を失い、その時のショックで記憶喪失になった主人公。
  目は移植で元に戻るものの、記憶を失う前の自分と今の自分のギャップにとまどう。
  周囲の人は以前の明るい人気者の自分を期待しているのに、臆病な自分は周りを失望させてしまうことしかできない。
  「お願い。前の貴女に戻って。貴女はそんな子じゃなかった」
  今の自分を認めてくれない母との確執。
  親も友人も、誰もが前の自分を期待する。今の自分を見てくれない。何とか期待に応えたいのに、裏切ることしかできない。
  そんな時。突然左目に映る幻の景色。
  自分ではない少年が見た景色の記憶。
  ほほえみかけてくれる優しい姉や両親。
  夢だとわかっていても、その記憶が少しずつ孤独をいやしてくれた。
  しかし現実逃避の夢だと思っていた景色が、左目の提供者が見ていたものだと気づく。
  彼が最後に見たものは、誘拐されていた少女を発見し、助け出そうとして見付かり逃走中に車にはねられた事故だった。
  彼を近しく感じていた主人公は、犯人を見つけようと動き出す。
 
 乙一さんの癒し系に良くいるネガティブで臆病で孤独を感じている主人公。
 主人公のそういう部分に感情移入できるから、ラスト成長した主人公の姿に感動してしまうと言うわけです。
 犯人を捜す部分はミステリです。どんでん返しもあり。たくさんあり。
 そういうストーリーの中に犯人、生物から死を奪う不思議な能力を持つ童話作家の描写が入ります。
 両手足を切断され、生きているはずがないのに、死なない。
 誘拐された少女は頭と胴だけの姿で、犯人と語り合う。
 決して憎んでいるわけでなく、そこには確かに好意があり、だけどいつが別れる時が来ると知っていて。帰りたいという思いもある。

 他にも左目提供者の姉が勤めている喫茶店に集う人々や、彼らの傷。
 そういうものがさりげなく絡み合って、一つの話として成り立っています。

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  ウィザーズ・ブレイン <電撃文庫・三枝零一 著> H15.1.4

 感動系。いい話ッス。
 これ買ったきっかけはですね、書店に貼られてた純圭一さんのイラストがめちゃかわいかったから。
 本屋に行くたびに目にして気になって気になってしかたなかったという……
 ブギーポップと似た理由だなぁ……。
 これも完璧一冊完結もので、現在3刊まで出てますが、どこからでも入れるとは思います。
 ただ微妙に絡んできてるトコとかあるし、やっぱ1刊からいくのがおすすめ。
 ざっと世界説明をすると、異常気象によって雪が降り続け、極寒の地となった地球。
 人々はドーム状のシティや、自らで作った集落(雪ふらないようコントロールしたヤツ)に住む。
 この世界には魔法士という脳みそを改造していろいろな力を使えるようにした人たちなんかもいる。
 シティ同士はみんな互いに牽制し合ってる感じだし……まぁそんなかんじ。
 昔から要約って苦手なんですよぅ。
 一番好きなのは2番目の「楽園の子供たち」ですね。切なくて泣けた。
 キャラ的にシャオかなりラブだったから特に。
 偉そうなコト言うと、都合がよすぎると感じるところもありますが。
 緑華はひねくれてるので、人々がマザーコアの真相をきいて、みんなおとなしくなったことが納得いきません(笑
 緑華だったらやっぱり、いきなり言われても実感わかないし、そこまで納得できないなぁ。
 ……まぁ、そんなトコもあるのですが、やっぱりいい話だとは思います。
 まぁ好きな系の話なんですよね。ツボというか。
 中に出てくる用語なんかもかっこいいし。「元型なる悪魔使い」とか(そこかい!話に出てきてないし!)

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  エバーグリーンアベニュー PS H14.1.7

 アッシュさん(笹島かほるさん)〜〜もうかわいすぎっっ!!”オレサマ”最高!
 お出かけイラスト可愛すぎ!悩殺です!!ぐわあ〜〜!!
 のっけからハイテンションでお送りしております。エバグリです。
 これもキャラデザがmooさんなんですよ。もう可愛いったらありゃしない。
 さてこれはどんなゲームかというとルーレットです。(本当は対戦型育成SLG)
 ひたすらルーレットをします。止まった場所で育成の成功度が変わります。
 あんまり失敗ばかりしてるとせっかく育てたキャラがライバルに奪われます。
 基本的にルーレットで育成し、ポイントを稼がせ稼いだポイント数で勝敗が決まります。
 ポイントは友好度の高い方に割り振られるのです。ルーレットに失敗ばかりしてると嫌われます。
 ストーリー的には、人間界にやってきた世間知らずの精霊さんに常識を教えようってトコですか。
 主人公2人にはそれぞれの涙にまつわるお話もあるわけですが……
 カタン君(菅沼久義さん)でしかプレイしていないので何とも言えず(笑)
 とりあえず、カタン編は微妙。オチがね。その後冒頭を見直しても、首をかしげたくなるくらい微妙。
 でも、メインのストーリーは精霊さんとの交流ですから!
 だから残念と言えば残念だけど、その辺はあまり気になりませんでしたね。
    育成できるのは7人。期間は半年。一回のプレイは結構短くて
 (緑華はとろいので2時間かかりますがもっと早いクリアも可能です)お手頃。
 イベントも楽しいし。何よりイラストが可愛い!!
 キャラクターも個性強くてグーッ。
 お気にはアッシュさん・ルシエルさん(三浦祥朗さん)メリルさん(西口有香さん)ってとこでしょうか。
 あ、あと主人公(男)のカタン君ですか。だから私カタンでしか(以下略)
 ルーレットも何故だかはまると楽しいものです。
 しかし友好度によって三段階でルーレットスピードが変わるのですが……
 嫌われたときのスピードは鬼のようです(笑)ものすごい早い。
 あれで思い通りに止められる人はかなりの動体視力だと思うのですが、ライバルは普通に止めます(爆)
 ものすごい卑怯だと思いたくなるくらいに止めます。
 まあ相手がスピード早いときはこっちはゆっくりなんでこっちも止めれば勝てるんですがね。でもね。
 こつを覚えないと難しいゲームです。まずなかなかクリアできないし、クリアできてもキャラエンドが見られない。
 逆に言えばこつを覚えれば簡単なゲームになるんですけどね。2,3人同時にクリアをしたという噂も聞きますし。

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  鏡の中の少女 <集英社文庫・ スティーブン・レベンクロン著> H16.9.26

 拒食症の少女を描いた物語。
 15歳の少女フランチェスカはバレエの教師マダムに認められる為、ダイエットを決意する。
 それは次第にエスカレートしていき……というのが主な話の流れ。
 なのですが。
 フランチェスカが拒食症に陥らなければならなかったのには、もちろん理由があります。
 彼女はダイエットを始める時に、生まれ変わりました。
 両親の言いなりで人の顔色ばかり窺っている良い子のフランチェスカから
 自分のことは自分で決めるケサへ。
 頑固な父親、それに従う母親。優秀な兄に奔放な姉。
 両親はいつも兄を誇りに思い、姉の心配をする。
 良い子で、問題を起こさないフランチェスカに安心する両親。
 だけどそれはフランチェスカにとっては居所がないのと同じこと……
  登場人物のすごく丁寧に描かれている作品です。
 この話の中には特別な人なんて一人もいない。
 誰もが欠点を持ち、それに傷付いたり、気づかずに誰かを傷つけたりする。
   フランチェスカを救う医師サンディも同じことで。
 こういう話の場合、救い主は完璧な人に見えることが多いけど、この話は違います。
 サンディも同じ人間で患者を助けられないかもしれないことに恐怖し、
 また、患者に対し誠意を持てば持つほど家族から離れていくことに苦しみます。
  本当に偶然なのですが、緑華はフランチェスカと家族構成が一緒です。
 さらに父親と姉のキャラがかぶっています。
 だから、フランチェスカの気持ちが痛いほど伝わってきたのかもしれません。
 良い子でいると言うことは関心を持たれなくなるということ。
 誰かに助けて欲しいのに、近づくことができない。
 嫌われるのが怖い。どうすれば好きになってもらえるかも分からない。だから距離を置く。
 ぜひとも、10代の女の子とかに読んでほしい作品です。
 緑華もたまたま好きな作家さんがオススメしていたので読んだのですが。
 出会えて、良かった。本当にそう思います。
 別に10代の女の子じゃなくても読んでみて下さい。きっと得られるものがあるはず。
 (10代の女の子はかなり共感できる作品だと言うことです)

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  風の伝説ザナドゥ PCエンジン H13.11.9

 うわっ古〜〜〜と言いたくなるような(笑)何しろハードがPCエンジンですから。
 でも私にとっては最高のゲームです。(しかし友人の兄はこのゲームのことをクソゲーと言ったらしい。悲しい)
 基本的にRPGなんですが……ゲームオーバーはないです。死んだら幽霊になるのです!(笑)
 教会のシスターにより復活して、経験値とかはそのままでプレイ再開できます。わおっ素敵!
 そして敵との戦闘ですが……。ぶつかるだけ。ボタン操作とか何もなし!ただ敵に向かってつっこむのみ!!
 ただしボス戦のみ横スクロールアクションになります。これも結構おもしろいです。
 緑華はこのボス戦でものすごい後半に入っても最弱回復アイテムで勝ち抜いてました。(回復魔法は使いましたけど)
 HPは平気で万単位でも回復値は百。
 あっでもけして簡単なわけじゃないです。ちょうど良いむずさです。
 ボス戦だけでも結構楽しいゲームです。
 ストーリーもね、結構良いと思うのですが……。
 英雄の子孫アリオス(山口勝平さん)が偉い人に苛められ(笑)モンスターの多い辺境の地へ。
 そこでの戦いで腹心の部下ダイモス(江原正士さん)とはぐれるわ、
 謎の男ヌース(塩沢兼人さん)に誘拐(?)されるわ。
 まあ昔のゲームっぽいストーリーかもしれませんが私は好きです。
 そうそう!このゲームのもう一つ楽しいところ!それは買い物です。ただし売る方。
 売値をルーレットで決めるのですが(最高値は黄色で表示なので一発でわかる)これが結構楽しくて。
 お金が足りなくなるゲームなので本当に燃えます。
 ダンジョンの仕掛けやイベント・謎解きもいろいろ工夫があって大砲で飛ばされちゃったりもします。
 まあPCエンジンなので今となっては入手は難しいでしょうが……
 (このゲームには2があるらしいです。見たことはないのですが。
  持ってる方はどんな感じか教えてくださいね。あーやってみたい……)

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  高軌道幻想ガンパレードマーチ PS

 言わずとしれた大ヒット人気ゲーム(……だよね?)
 知る人ぞ知るってやつでしょうか。しかし以外と緑華の周りにはプレイヤーはいません(涙)
 分類はどうしたらいいのか。なんかRPG&SLG&育成etc……らしいです。
 舞台は、幻獣と言う物が存在し人類を襲う、パラレルな日本。
 いまや、人類はわずかな地域にしか生存していない。
 そして、日本に攻めてきた幻獣を迎え撃つため、九州に軍隊を配備。
 そこで動員された少年兵達……という話。
 こう書くと重い感じだけど、そんな中で彼らも、恋をしたりけんかしたり日常を送っているんですね。
 学徒出陣なので、学校に通いつつ襲撃あれば出撃する、と。
 すっごい自由度の高いゲーム。敵を倒してヒーローになってもよし。学園生活を楽しんでもよし。
 学園生活……おもしろいです。同性による”Hな雰囲気”は当たり前!!←オイッ
 ストーカー行為やソックスハント、権力者になってみたり最恐の悪女にもなれます。
 緑華はいきなりファーストマーチで最高位の準竜師になりました。もうセカンドのあっちゃん怖いなんて言えない(笑)
 キャラも人数多くて個性が強いっ!おきには滝川陽平ちゃん(山口勝平さん)!!
 普段はただの熱血馬鹿。どかんとつっこんで自爆していくキャラ。
 なのにっ突然シリアスで重いことを言われたりすると……。
 イベント的にはアルガナ勲章受賞後の会話、戦死イベント、大福死イベントが良いです〜〜
 その愛は陽平ちゃんLOVE同盟を友人と作るほど!!(特に活動とかはしてないですけど)
 あっもちろん陽平ちゃん以外にもナイスなキャラはたくさんいます。瀬戸口師匠(梅津秀行さん)とかも良いですよ。
 主人公のあっちゃん(石田彰さん)のダークっぽさも良いです。NPCキャラになって初めてわかる真実ってのが。
 世界観もすごく深くて知れば知るほどわからなくなり考えれば考えるほど深みにはまっていくという……
 こんなゲームが本当に存在してていいのかなとか思ったりするくらいすごいゲームです。
 
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  キノの旅 <電撃文庫・時雨沢恵一 著> H13.12.15

 おや?ゲームじゃないものが………ラジオドラマ化記念と言うことで。
 ……別にゲームのネタが切れたわけではないです、たぶん。
 言葉を話す二輪車エルメスと旅人キノのお話。短編集。
 これはねーまず挿し絵が可愛いね。黒星紅白さん。(サモンナイトのキャラデザの方)
 これを読むきっかけって言うのが、本屋で平積みにされてた一刊の、表紙のかわいさのあまりの衝動買い。
 そしたら中身も面白くて買い続けているというわけです。
 巷ではなかなかにヒットしているらしいですが周りには読んでる人がいません。なぜ?
 独特の世界観って言うか……作品全体が持つ雰囲気、ですか。あれが緑華のツボです。
 個人的に特に好きなのは「優しい国」「人を喰った話」「橋の国」あと、あとがき(笑)
 基本的にほとんど好きで上げてったらキリがないんですけど。特に、って言うなら。
 刊を増すごとに全体のおもしろさが増している気がします。それでも一番はやっぱり「優しい国」ですね。
 読むたびにすごく切なくて。泣けてきます。
 ああいうの弱いんですよ。滅んでいくものの優しさってやつ。別の本でも一つありますね。
 趣味で小説を書いたりしてる緑華としては見本にしたい作品の一つです。
 あー毎度のごとくキャラについて。お気にと言ってもメインが2(+2=4)人しかいないので(笑)
 でもエルメスがすき。あーやっぱりいるじゃん、お気に。
 無邪気な子供のようでも時々やっぱり二輪車なんだって感じたりする。その瞬間がたまらないっす。
 あ、あと師匠もいる!キャラは5人ですね。師匠も好きです。「説得力」の。若くないバージョン(笑)
 先が楽しみな話です。早く新刊でないかな〜。
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  きみとぼくの壊れた世界 <講談社ノベルス・西尾維新 著> H15.12.29

 最近、緑華はミステリブーム。
 とはいえ、犯人当てではなく、ストーリーを楽しむ方ですが。ミステリエンタメってやつ? 違うか。
 (しかし、第六感で犯人を当ててしまうことが多い)
 同著者の<戯れ言シリーズ>ってのを読んでて、新シリーズ(なのか?)ってことで衝動買い。
 緑華=鈴音がこの西尾維新にはまったのは結構最近。
 というか、存在を知ったのも結構最近。
 の割に、テンション高めではまっていたので。
 「あー、これはそろそろ飽きるなー」と思っていたのですが。
 衝動買いしときながら、「多分つまらないかも」なんて不遜なことを考えたりしていたのですが。
 ……おもしろかったです。
 「飽きるだろう」予想で(予想で飽きるのか?)落ち込み書けていた熱が再浮上!
 シスコンの高校生、櫃内様刻(ひつうちさまとき)。その妹でブラコンの夜月(よるつき)
 そして様刻の友人、迎槻箱彦(むかえづきはこひこ)琴原(ことはら)りりす。
 保健室登校生で同じく様刻の友人、病院坂黒猫(びょういんざかくろねこ)
 彼らの平凡な生活の中に突如起きる密室殺人。壊れていく関係……
 というストーリー。やっぱり、わかりにくい。まぁ、読めばわかるし。
 全体を通してなら、青春系と表すこともできるかも。最後まで読んで、だけど。
 今回面白いと思ったのは、なんと推理モノでありながら死体の状況が全くわからないこと。
 死因も、発見場所(だいたいはわかるが特定できず)も謎。
 それで推理し、なおかつその推理に無理がない。
 すごい、と思います。(まぁ、緑華は推理しないので、よくわかってないだけかもしれませんが)
 そしてこの作者の一番好きなトコ、それは言葉遊び。
 遊びの域を超えています。ちなみに緑華は言葉遊び大好きです。遊べる人を本当に尊敬する。
 そして、登場人物の名前の変さと変人ぷり。(様刻含む)
 この辺も愛すべき所です。
 この「きみとぼく」は読んでいてキャラクターの評価が二転三転。
 最初は夜月苦手だったのに、後半は頑張って! と言ってみたり。
 病院坂は評価が高くなったり、低くなったり。様刻が良いならそれでいいさって感じですか。
 箱彦くんにはずーっと「きみはいいヤツだ。ずっと様刻の友人でいてやってくれ」と
  あとは、様刻の思考が結構ブラック(?)なのでその辺が緑華と気があったのかもしれません。
 いや、緑華は暴力とグロテスクを求めてミステリを読んだりはしないが。
 この作品に惚れたら、ぜひ<戯れ言シリーズ>も読んでみることをオススメします。

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  狂乱家族日記 壱さつめ <ファミ通文庫・日日日 著> H17.11.24

 いやに本屋で宣伝されてると思ったら、どうもこの作者さん。あちこちで新人賞を取り捲ったそうで。
 それでちょっと興味があったんで購入したのですが。「アンダカの怪造学」を。
 え? 今回書くのは狂乱家族日記じゃないのか、と。
 いえいえ、もちろんそうなのですが。
 すでに3冊目が出てる家族日記より、1冊のみの怪造学のほうが手に取りやすかったわけで。
 本当は、家族日記のほうにより興味があったわけなのですが。
 いえ、ネコ耳のせいではないです。
 違いますってば! 何でそんな目で見るんですか! やめてください、やめてください!
 とにかくっ! 怪造学が思った以上に面白かったので、つい家族日記も買ってしまったと。そういうわけなのです。
 
 千年前、閻禍という正体不明の災厄がいた。人はそれを殺すことに成功したものの、閻禍は呪いの言葉を吐く。
 千年後、自分の子供が現れ、人々に再び災厄をもたらすだろう、と。
 そして現在、様々な災厄に立ち向かうため作られた超常現象対策局は、呪いの通りに目覚めるはずの閻禍の子供を探すことにした。
 残されていた閻禍の肉片から地上のあらゆる生物をDNA鑑定し、見つけ出したのは、2人と2匹と1兵器と1ネコ耳。
 閻禍の子供は1人。他はDNAが似ているだけの無関係な人々。
 まとめて抹殺することも考えられたが、それはあまりにもむごい。
 そこで考えられた作戦が「なごやか家族作戦」!
 閻禍の子供をひとまとめにして、擬似家族を演じながら互いを監視し、本物を見つけ出す。
 そしてもう一つ、家族仲を良くし、本物に「こんな素敵な家族を殺すのはやだなぁ」と思わせる。
 家族が殺せなければ、世界の破壊もできないから。
 超常現象対策局から派遣された「父」役、乱崎凰火
 天上天下唯我独尊のネコ耳で「母」役、乱崎凶華
 心優しき孤独な少女「長女」役、乱崎優歌
 麗しの美貌を持ちながら心と体に葛藤を持つ「長男」役、乱崎銀夏
 褐色皇帝最後の血脈「次男」役、乱崎帝架
 最強の陸戦型生物兵器「三男」役、乱崎雹霞
 正体不明のなぞのくらげ「次女(?)」役、乱崎月香
 彼ら家族が繰り広げる狂乱の物語──
 
 キャラが総立ちです。
 個人的には帝架くんと雹霞が大好きなのですが、ツボなのですが。
 馬鹿馬鹿しいほどの展開、そして、絆を描く心温まるストーリー。
 すごく、面白かったです。
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  キングダム・ハーツ PS2 H14.4.29

 人に勧められ、人に借りてプレイしたこのゲーム。
 緑華は別に特にディズニーファンではなかったので……面白いのかな?って感じだったんですけど。
 面白いんですよ!!!かなりヒット!!!!
 アクションRPGが好きなので戦闘は楽しいし、アクション多彩でできることが多くて楽しいし。
 しかし好きと得意は別物で、緑華はジャンプがひじょーに!ヘタクソです。
 ボタンを一瞬しか押さないので、飛距離が短くてすぐに落ちる……。
 原因を理解できなかった最初はものすごく悩みました……。
 戦闘その他システムはやっぱりスクウェアっぽくて完成度高いし。
 ムービーの演出はディズニーっぽくてエンターテイメント!って感じ(意味不明っすか?)
 FFキャラに会えるってのも売りの一つらしいけど個人的には無い方が面白かったかも
 モーグリとかそういうのは良いんだけど、普通のキャラにはちょっと違和感があって。
 FFはFFで一つの物語としてそれぞれまとまってるから下手にいじって欲しくなかったかな。
 やる前はクラウド達に会えるって喜んでたんですけど、ね。
 実際会ってみると……なんかやだって。でもこのへんの感じ方は人それぞれだと思います。
 ストーリーは各ディズニーワールドを冒険!でたのしい。
 ワールドごとに雰囲気が全然違うから飽きもこないと思うし。
 冒頭で、住んでいた世界が壊れ、友達(リクやカイリ)とも離ればなれになっちゃうのですが。
 再会したリクは、今や敵となっていたり、探しているカイリはなかなか見つからなかったり。
 ちょっぴりシリアスな面もあります。
 ミニゲーム的な要素も多くて楽しいですね。
 グミシップはかなりお気に入りでシューティングはヘタだけど好きなんですよ。
 自分で船も作れるのはかなりGOODです。
 デザインはかっこ悪くてもミサイルの数を多くして戦う!(だってヘタだからデザインにはかまってられ無い)
 まだ始めたばっかでさわりしかプレイして無いからこれからが楽しみです。
 ただ一つ難を言えばカメラワークが……戦闘中自分のキャラが障害物に邪魔されて見えなかったり。
 慎重に動きたいところで、すごい斜めからの視点で動きにくかったり。
 マニュアルにしてもあんまり変らないし。
 ソラの視点に合わせてくれてるのかもだけどオレは横からが一番プレイしやすいんだ!
 でもあとは問題無いかな。ドナルドかわいいし(好き)
 敵も可愛いんですよね。容赦なく倒すけど。

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  クイーンズ・ガード 夜明けのダンス <X文庫ホワイトハート・駒崎優 著>  H16.12.4

 シリーズ3作目。
 この作家さん、同じ文庫から中世物も出していて、個人的にはそっちの方が好みかなーなんて思っていたのですが。
 夜明けのダンス、見事笑いにはまりました。
 ネタバレのため反転にしておきますが、マンボはないよ! マンボは。
 これ、もうだいぶツボでした。
  以下、あらすじです。ホテルに対し数々の嫌がらせ事件が勃発。
 調査を命じられた処理課の面々。
 荒らされた部屋と、行方のわからない女性客。
 果たして犯人は……?
  全体のノリはコメディーなのに、事件はしっかりしているのがシリーズ通しての長所。
 そういえば、毎回のように犯罪まがいのことをやっているような気もする彼ら。
 今回は、パソコン関係でいたずらをしでかしてまして。
 なんかそうメカメカな感じもツボなので(パソコンがメカメカかどうかは置いておいて)非常に楽しかったです。
  特に一押しのキャラ、というのはいないのですが。
 うーん、海と南水樹のコンビとか、南水樹と警備員さんの組み合わせとかは、普通に好きかなー。
 正直、南水樹の馬鹿っぽく見えて実は頭がいいは、個人的にかなりの高ポイント事項です。
 萌えとかそういう感覚ではないけど、うん。好きですね。
 またラストの終わり方も、次巻への複線になっているっぽくて、早く続きが読みたいです。
 (話自体は一冊で完結しているんですけどね)
 現在3冊でているシリーズの中ではこれが一番おすすめですね。

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  グランディアU PS2 H16.2.29

 やっぱりグランディアは最高です! お話が良いよね。
 今回は、何でも屋をやってるリュードが、グラナス教の歌姫エレナの護衛を引き受けたことから
 神話から続く、神グラナスと悪魔ヴァルマーの戦いに巻き込まれていく……という感じかな。
 ヴァルマーは封印されているが、いつか復活するかもしれないんだけど
 そう言う世界規模の話の中に、リュードの過去の話とかがしっかり組み込まれているのが○。
 不自然でなく、また運命的でもなく……うーん、意志の力かな。テーマらしいし。
 今回はダブルヒロイン制で、恋愛も話の主軸を担っている感じ。
 ですが! 説明書とか読んでいても、真のヒロインはエレナっぽい感じ。
 最初はどっちがヒロインでもいいや、と思っていたのですが。
 中盤からミレーニアの株が上がりまくり、そして後半エレナの株下がりまくり(笑
 と言うわけで、何となく、はがゆい想いも。
  昔のゲームなんでグラフィックに関しては、期待しない方が吉。
 というか、3Dキャラはひどいから。後ろ姿は普通なんだけど、顔が……
 ワイルドアームズ1の戦闘シーンを思い出すよ……(これも相当ひどい。いや、これよりはだいぶマシだけど。)
 なので、顔はセリフ脇に出るイラストを見るだけにしておきましょう。
 これはあいかわらず、くるくる表情が変わるので、見ていて楽しいです。
 イベントでも顔がアップになることは少ないので、慣れればナチュラルに顔だけ無視ができるようになります。
 (でも、戦闘で魔法使ったり、戦闘終了後のアップは無視しきれなかったけどね……)
 マップはちょっとごちゃごちゃしていて、見にくかったかな。特に町が。
 1の時みたいに地図があると良かったんだけど。何度も迷子になりましたから。
 でもさりげなく、椅子を蹴れちゃったり、なんか倒しちゃったり、芸が細かいのは良かった。ワンパタではあったけど。
 そして魔法とかのエフェクトは普通にきれいです。なぜこの労力をキャラに回せないのか……
 ちょっとグロいのもあったりね。ダンジョンとか特に。生物の体内っぽいのとか。
 その辺、ああ、グランディアやってるなぁと思いました。(ゲーム自体は全然グロくないよ)
  プレイ前の噂だと、システムが良くなって、ストーリーがダメになったって聞いてたんだけど。
 緑華は意見が違います。技とかのレベル上げは使えば使うほど強くなる、前回のが良かったです。
 今回は戦闘終了後にもらえるポイントの割り振り制。
 全然技を使わなくても、レベルだけはどんどん上がっていくます。
 だから戦闘も技を意識することがないのでダレ気味でした。
 戦闘システム自体はすごく良い物だし、本気を出すボス戦とかすごく楽しいんです。
 なので余計にその辺が残念でした。何より、レベルあげる気になれない辺りが。
 ゲームバランス的にもあげる必要はないんですけどね。RPG初心者にもやさしめなんじゃないかな。
 オート戦闘にもできるし。
  RPGの王道グランディア。よってストーリーは結構一本道。
 それはいいんだけど一度移動すると戻れないことがしばしば。アイテムを取り忘れると非常にむかつきます。
 まぁ、ダンジョンの取り忘れとかは気にならないんだけど……
 ミニゲームの景品にスキルブックがあるってのはなー。ミニゲームはそれほど面白くないし。
 でも、特に前半で前の町に戻ると(前半じゃないと戻れないんだよね)村人の話が変わってたりして。いいです。
 あと、食事イベントですか。これもキャラの個性を出していて良いです。ミレーニアがいないのが残念。
 マレッグのまねをするティオとか、さりげなく横目でリュードを見るエレナとか、非常に芸が細かいです。
 そう言う芸の細かさが、グランディアらしいところかな。
  でも何よりグランディアはストーリーですね。後味が非常にさわやか。
 このさわやかさは、やっぱり他にない感じ。
 主人公達だけでなく、町人一人一人が、成長していくんですよ。その辺の嫌みのなさもグランディア。
 他のゲームだったら、そんな都合のいい話があるかーっと言ってちゃぶ台ひっくり返すかもしれない。
 特にミルムの村、アイラのイベントには胸を打たれました。いい話ですよ。
  さて、ここからはテンションあげてキャラについて。
 パッケージから、リュードさんに惚れてました。プレイしてみてもかっこいいです!
 あれは、惚れるよ。気持ちわかるよミレーニア!!
 エレナは……緑華はいかにもな善人はあまり好きではないのでノーコメント。
 というか、なにげに狭い心の持ち主な気がします。気のせいかなー。
 ミレーニアもいけいけおねーちゃんは好みじゃないので。でも彼女の一途さにはキュンときました。
 だから、後半はミレーニアをすごく応援しましたね。
 ロアンはかわいいけど、思ってたのとちょっと違う感じ。でも、それはそれで、かな。まぁ普通。
 マレッグはグランディアに出てくるいかにもな獣人。豪快で包容力があり……
 最初はワンパタ……とか思ったけど、やっぱり良いです! 良い物は良いのさ!!
 そして、ティオ。激ツボです。首をかしげる仕草などかわいくてたまらない。
 ボイスが聞きたいと言うだけで、向いてるわけではないのに魔法役。おかげでエレナは役立たず。
 マレッグとの関係なども、良いですねー。うん、ティオのおかげでマレッグ好きかも。ティオは良いよ!
 ところで、リュードさんの相手に一押しなのは実はスカイ(笑)
 後半影が薄く、スカイは? スカイはどうしたの! と叫んでたら、いやーいいとこ持ってったよ。
 なので、エンディングはそこだけ不満。どこだけかって? そりゃー秘密さ。
 でも、エンディング。いいよー。なぜかみんな衣装チェンジしててさ(よく考えたら女の子だけだったけど)
 ティオなんて、やばいよ。そんな属性持ってないけどやばいよ、アレ。かわいすぎだよ。
 ミレーニアも表情イラストも描き直されてるせいか、すごくいい顔してます。成長したなぁと思える。
 それぞれ、意外性があってとても良いエンディングでした。
 とにかく、後味さわやかでとても良かったです。まさに終わりよければ全て良し!

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  グランディアV PS2 H17.10.25

 夢と冒険のRPG。

 とある山間の田舎村に住む少年ユウキは親友のロッツとともに、飛行機で大陸横断を目指し、日々機体の改造に余念がない。
 ついに内緒で飛び立った時、母のミランダがこっそりついてきてしまっていた。
 重量オーバーで墜落する飛行機。
 その墜落のさなか、追っ手に追われ馬車を走らせる少女アルフィナと出会う。
 追っ手からアルフィナをかばい、村に連れ帰るユウキとミランダ。
 アルフィナの話によると彼女は聖獣と意思の疎通ができる神人(コミュート)で、その儀式を行うために海の向こうにあるアーリクリフ大神殿へ向かう途中だった。
 ユウキとミランダは彼女を海の向こうまで送り届けることを約束する。
 旅の途中で知る、世界に起きている変事、バースフィア。神獣達の住む楽園だったはずのバース界が、ガラスの世界に変えられていく。
 そして神人の儀式の直前で姿を消したアルフィナの兄の真意は。

 って感じですか。雰囲気をつかむためにはもうちょっと語った方が良いのでしょうが……あんまりネタばれるのもまずいですしね。
 とにかくさわやかな感じ。正直に言うと冒険心、と言うよりは空へのあこがれといった方が正解に近いですけれども。
 なんて言うか、主人公のワクワクが伝わってくるんですよね。
 よく考えたら、ユウキが旅をする上での明確な理由なんかなくて。(空を飛ぶ、意外でね)
 いわゆるお約束的に、世界を救うお話しな訳なんだけれども、じゃあなんでユウキがそれをするのか。
 その理由ってのが、アルフィナがそれをやろうとしているから。それしかない。
 兄さんに会いたい、会って真意を聞きただしたい。アルフィナがそれを望むのはすごくよくわかるんだけれども、じゃあユウキは?
 とにかく飛びたいっていう、それだけで。
 私、ヒロインの為に世界を救うーみたいな話は確か嫌いで。
 なーのーにー、プレイしている最中、まったくそんなこと考えなかった。
 (いや、ちょっと思ったけど。でも不快じゃなかった)
 それがグランディアのすごさかなーと。
 とにかくユウキがきらっきらしてるんだ。空への憧れがいっぱいで。
 それに引きずり込まれた感じです。
 
  このゲーム、ムービーが長い、多いというゲームなんですが、演出もうまいんですよ。
 音楽もいいし、つい引き込まれる。
 ただ、あんまりムービー長くて多いとムービー作品でもいいじゃん、みたいな気にもなりますけれども。
 でも、ムービー作品としても、面白いとは思います。
  +システム面も素晴らしかったです。
 特に戦闘面。
 今回新しく投入された空中コンボが最高。
 グランディアは通常攻撃にコンボ(複数攻撃)とクリティカル(大技一撃)を選ぶことができ、
 コンボの方が最終的に相手に与えるダメージは大きいけれども、クリティカルは相手の攻撃をキャンセルすることができる。
 ただし、キャンセルできるのは相手が攻撃の準備動作に入っているときのみ。
 このクリティカルをうまく使用することで、無傷で勝つのも夢じゃない!?
 ……ていうのが、シリーズ継承のシステムなのですが。
 今回キャンセルが決まると、的を空中に浮かせることができ、落ちてくる前に他のキャラが攻撃を当てると、自動的に空中コンボになるのです。
 普通に攻撃するより高いダメージだし、空中コンボで敵倒すと、取得アイテムのレア確率が上がるし。
 狙って発動させられるとすごく気持ちいいのですよ。
 ボタンを押してすぐ攻撃してくれるわけではなく、敵のところまで移動する時間もあるし。
 狙うのは難しいですが、その分、すごく気分がいいです。
 今回戦闘苦手な人向けに、アドバイス機能なんて言う優しい配慮もありますし。
 (でも、私は防御が嫌いなので、その手のアドバイスは全て無視)
 慣れないうちはアドバイスを聞いて、慣れてからは聞いたり聞かなかったり。
 やっていくうちにわかるけれども、アドバイスはベターであってベストではないんですね。
 だから、そうやってアドバイスから自立していくのも、強くなれたみたいでちょっと楽しかったです。
 (もちろん、アドバイスはオフにもできます)
  スキルや魔法も、つけはずしは自由。(キャラ別には必殺技があります)
 T、U、Vとプレイしましたが、Vがやはり一番システム面がいいかな。
 ついでTですけれども。
 魔法とスキルはスキルブックとマナエッグという装備品によって威力が変わります。
 しかしその二つからはスキルや魔法自体も生成することができ、そうしてしまうと装備品としては失われる……
 この辺のバランスも良かったし。
 特にマナエッグは、合成もあって、合成でより質のいいマナエッグを作ることもできたりして。
 しかも、マナエッグ。そんな風に消費が高い変わりなのか、敵がドロップすることもあったりして。
 その辺を極めるのも楽しいです。
 
  ムービーも良し、ゲームシステムも良し。
 言うことないじゃん、とも思えるグランディア。
 1つだけ、言うとすれば。
 どっちももっときわめて欲しかったってこと。
 まぁ、ムービーは比較的良いとしても。
 ゲーム的には、もっとゲームしている感が欲しかったですね。
 ムービーが(しかも質がいい)間にはいるのでどうも、ゲームっ! ていうのが薄くなりがちで。
 特に前半。ほとんどムービー合間にゲームみたいでしたし。
 後半は慣れかもですが、比較的バランス取れてたと思うのですよ。
 でも、前半の気分を引きずりがちで。
 
  あ、後言い忘れてたこと!
 今回飛行機乗り志望のユウキが主人公なので飛行機に乗れますが。
 それのそうさがすごく良いです。単なる移動手段じゃなくて、実際にあの世界で飛行機に乗ってる感がすごい。
 雲の上まで飛べたり、雨の中前が見えなくなったり。
 宙返りをしてみたり、他の飛行機乗り達の無線を傍受してみたり。
 すごーく、良かったです。
 あと、相変わらず、町の人たちの反応も最高。
 話す内容はころころ変わるし、それぞれの人たちの、それぞれの人生を少しだけ窺える感じで。
 少しだけ大人になる嘘つき少年、発展していく村を素直に受け入れられない老人、不自由な足で生涯のライバルと決めたオオカミと戦うことを決意する狩人。
 ユウキ達には直接関わりない人たちが、それぞれにそれなりに生きてる。
 そういうものが感じられる。
 やっぱりグランディアは素敵です。

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  幻想水滸伝1&2 PS H13.11.15

 緑華の友人でここの駄文読んでた人は不思議に思っていたかもしれない。
 なぜ幻水について語らないのか。まぁギャラリーに絵は描いてたけれど。
 良いゲームだと思います。RPGは。
 丁寧に作り込んだ2Dの画面。3DでCGがきれいなのも良いけど2Dには2Dに良さがあります。
 仲間が108人もいるってのはおもしろいし、ミニゲームも楽しい。
 さすがに108人もいるとか必ずって言っていいほど自分の好みのタイプがいるものです。
 ちなみに緑華は美少年攻撃LOVEです。特にフッチ〜。サスケも良いけど。
 彼らに関してはものすごく勝手な妄想を抱いてます。
 語らせたらだいぶ止まらないかもしれない。
 さて、さっきなぜわざわざRPGはって念を入れたか。
 それはその他のジャンルは嫌いだからです。あ〜はっきり言っちゃった。
 外伝は選択肢が少なくて話をよんでて飽きちゃう割にはバカ高いし。
 裏ルートの幻水道中とかオープニングムービーは良かったけど。(坊ちゃん動いたし!!)
 後はね〜。Vも3Dとかになっちゃっててなんかやる気減少。
 今時グラフィックで見せるゲームはたくさんあるんだからそうじゃないのが良かったのに。
 勝負したってFFとかには勝てないんだから他の部分で戦えばいいのに……。
 幻水には幻水の良さがあってそこがおもしろいのになぁ。
 あと15年後ってのもね。ちょ〜〜っと時間たちすぎだね。
 フッチが美少年やめてるのは許せ無いなぁ。ヨシュア様から竜の紋章受け継いでるなら良いけど。
 でもそれはあんまりなさそうだし。
 ちょっと予約しよう、とか発売日に買おうって気にはなれません。
 まぁ幻水自体は好きだからいつかは買っちゃうんだろうけどさ。
 ちなみにカードストーリーズはやったこと無いからノーコメントにしときます。でもやりたいとも思わない。
 ちょっとかなり辛口だけど、でもRPGの1と2はおすすめです。ホントに。

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  幻想水滸伝V PS2 H18.5.3

  正直に言います。辛口です。つまらないと言い切りはしませんが面白いとも断言できないゲームでした。
 というか面白かったはずなのに、台無しにする部分も大きすぎて、プラスマイナスゼロって感じ。
 108人ものキャラクターが仲間になる有名RPGの3作目。舞台は前作の15年後。
 15年後という時点で、前作で少年が青年になったのはまだいいのですが、青年は確実に中年になったわけで。前回ギリギリ20代だったフリックはとうに40を越えたんだなぁと。いや、別にフリックが特に好きだったわけでもないんですけどね。元々美少年好きなので。まぁ、フリック。今回欠片も出てきてもいないけどな! ビクトールは関係者っぽい人がいたのにもかかわらず。その辺りの運の悪さもさすがフリックですね。と、いろいろ言いましたが、月日の流れが……前作ファンにはちょっと厳しい。せつない。まあ代わりに子キャラが出てきていますが。
 今回は主人公が3人に増え、27の真の紋章を巡る戦いを立場の異なる3者の視点からプレイすることのできるトリニティサイトシステムとやらが採用されています。一つの流れをそれぞれの視点で見ることができるというのは発想としてはとても面白い。面白いんですが……成功とは言い難いかも。相手が何を考えていたか、どういう意図で動いていたかと言うのがわかるというのは物語に深みが加わります。でも、トリニティサイトにする意味はあったのか。
 各章ごとに分けられた時間軸の物語を各キャラ視点で見るわけですが……ぶちぶち切れるんですよ、ストーリーが。1章1章も短いし、逆に話が分かりにくくなった感も。トリニティサイトにしなくても、回想シーンとか、もういっそ軽く会話とかで十分だった気がします。
 唯一違う視点で見られてよかったのは、第6主人公編くらいですか。これは普通に、本当によかったです。なぜ動いていたのかと、実際にどういう行動をとっていたのかが、わかって面白かったです。

 グラスランドのカラヤ族の族長の息子ヒューゴは、和平協定の使者としてゼクセンに赴いた際、突如破綻した協定のためゼクセンから追われることとなる。
 ゼクセン騎士団団長のクリスは、結ばれるかと思った和平協定の場で裏切りに遭い、逃げるために村一つを焼き討ちにする。
 ハルモニア辺境警備隊の傭兵であるゲドは、真の紋章捜索の命を受けつつ、グラスランドを巡る陰謀を探る。
 さらに南国諸島からやってきた少年トーマスは、荒れ果てた城の城主に就任しトラブルの多発にもめげず城を活性化のために働く。
 みたいな感じで、立場(所属国)の異なる3(+1)者の視点でゼクセンとグラスランド間の争いを煽る謎の仮面との戦いが描かれるわけです。

 全体のシナリオはそれなりにそれなりだったんですが、いかんせんトリニティサイトがね…… これなかったら普通に面白いゲームだったかもしれませんがね。
 まずダンジョンの数が少ない上、同じダンジョンを違う主人公で何度も攻略させられる。たとえ宝箱が復活していようがどうだろうが(むしろ復活しているからこそ)これは普通に苦痛でした。最初の1人の時は攻略ですけど2人目からはただの労働になってしまうのですよ。レベル稼ぎが目的で自主的に攻略済みダンジョンに潜るのは好きですが、行きたくもないダンジョンに(しかも最奧まで)別に戦いたくないのに戦いながら潜るのは面倒。戦闘もシステムは悪くないけど1戦闘に時間がかかるから余計面倒さが強調されるし。
 限られた地区で3人がうろうろしているわけだから、場所がかぶってしまうのもある程度は仕方がないかもしれませんが、それにしてもかぶりすぎ。ぶっちゃけ容量の関係上でこれ以上ダンジョン作れなかったんじゃなかろうかと思ったですよ。それくらいかぶっていてしかもかぶるだけの物語的必然が感じられない。
 次に幻水の魅力だった自由度が低くなった感が。大量のキャラを仲間にできるのが特徴のゲームなのに、序盤はずっとパーティキャラが固定されていて仲間にしても使えない。何のための108星だよ! と何度叫んだことか。仲間に愛着をもてたゲド編はともかくどうにもボルスが好きになれなかったクリス編は何回かキレそうになったくらいです。……それでもクリス編がほとんど唯一仲間をパーティに入れられるんですけどね。
 と、この辺がトリニティサイトの弊害。ただ逆にこれに影響されないトーマス編は非常に面白かったです。まず仲間をスカウトしてすぐパーティに入れられるしね! ストーリーもほのぼのしているし自由度も非常に高い。正直話をトーマス編だけにしてもうちょっとドタバタして話長くして、それで一つのゲームにすればすごく面白かったんじゃないかと思うくらい。まあそんなことしたらすでに幻水ではなくなるけど、でも軍の本拠地を提供してひたすらサポートに回るのも面白そうではありますよね。
 それ以外にミニゲーム系も面白かったです。障害物をよけながらトラックを走る乗馬は妙に面白く中毒性があるし、劇場はキャラの個性も出ていてすごく面白かったです。毎度のシステムではありますが装飾品で自由に城を飾れたり、目安箱や風呂イベントも楽しかったし。それにボロボロだった城がだんだん立派になっていくのや(一部最後まで壁に穴が空いたままだったけど)レシピや種が集まってメニューを決められたり収穫できるのも見ていて嬉しいものがあります。
 そんな感じで主軸となるシステムにはどうにも微妙なところがありますが、細部は楽しい。後半は主人公1人になり弊害は全部撤去されるので、普通に楽しめますしね。
 キャラも変わらず、魅力的な子が多かったです。ヒューゴは可愛いし、ハレックさんは素敵だし。
 ただやっぱりいつものことではあるけど108人も仲間がいるので、メインじゃない人を好きになると切ないです。
 特に今回メンバー固定度高いので、メンバー外を愛しちゃった日にはもう……!!
 いや、私一番好きなのはジャックかもしれないんだけどさ。

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  建築探偵桜井京介の事件簿 原罪の庭 <講談社・篠田真由美> H17.1.19

 建築探偵シリーズの第五巻にして第一部の最終巻。
 主要登場人物である、蒼の過去が明らかになる一冊です。
 時間軸的には全作の『灰色の砦』同様過去の話であり、ちょうど『灰色の砦』の半年後くらいにあたります。
  ある館で四人の男女が殺害された。
  老女は毒を飲み、寝室で。男と妻、男の前妻の娘は温室に逆さにつるされ、一面に彼らの血と臓物がばらまかれた状態で発見された。
  血まみれの温室内でただ一人、男の息子である少年が脱水状態(でも無傷)で発見された。
  犯人を見ていると思われた少年は、事件後ショックからか口がきけない状態に。
  温室は外から鍵をかけられ、あたりには血のついたてであちこちをさわったような少年の指紋と足跡。
  警察の捜査では少年が犯人ではないかと思われる証拠も見つかり……
  わずか七歳の少年が、両親達をその手にかけ温室を血で彩ったのか。それとも……?

 事件内容としてはこんな感じです。(物語は事件の三年後からスタートするので必ずしも、あらすじとは呼べないかも)
 これだけ読むとスプラッタでグロい話みたいに見えますが、決してそうではなく。
 むしろなぜそこまでしなければならなかったのか、とか。
 少年――薬師寺香澄をめぐる周囲の人間模様とか。どちらかというと悲しみと痛みに満ちたお話。
 登場人物全員が、明らかにされない事件の謎に苦しんでいる。
 虐待などにもふれており、重いお話ではあります。

 だけど、これを読めば、桜井京介と蒼のその絆の強さの理由が理解できます。
 事件自体よりも、蒼と京介の交流が、すごく心温まる感じで。ラストの蒼のセリフにはちょっと感動。
 京介が蒼を救うためには、蒼が全身全霊で守ってきたものを壊すしかかなく、憎まれるのを覚悟で、京介は蒼を救う。
 京介は悩むことすらしない。それは、冷たいのではなく、蒼が、とても大切だから。
 蒼にとっての救い手が京介であったのと同様、京介にとっての救い手は蒼だったのだと。
 二人の結末はシリーズを読んでいれば分かりきっていたことですが、それでも素直に感動できる結末でした。
 (途中の京介のセリフがすごく良いんですよ!! 「彼を傷つける人間がいれば殺せますよ、ぼくは」とか
 長いので書けませんが神代教授に愚痴る京介の長ゼリ。頑張って略すと
 「彼の記憶を消して一から幸せなものだけ詰め込めたらどれだけ良いか。だけどそんなことはできない。
 だからすべてを白日の下にさらすしかない。それが彼にとってどんなに苦行でも」とか。
 好意を持ってる相手に、嫌われ、憎まれるのを覚悟で動ける人間ってあんまりいないと思う。
 もう。この辺のセリフが良いのがいっぱいだ!)
 これを読んだ後で他作品を読み返すと、蒼の心情を想像するだけで切なくなれます。
 シリーズの根底に横たわる作品ではないかと。(単に私が蒼ファンなだけかもしれませんが) 

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  建築探偵桜井京介の事件簿 angels――天使たちの長い夜 <講談社・篠田真由美> H16.12.24

 建築探偵シリーズの番外編。
 蒼、高校生時代の物語です。
 とはいえ、後書きにもあるのですがシリーズからの独立性はかなり高い一品。
 たぶん建築探偵読んでない人にも、普通に読めるんじゃないかな。
 いくつか、先に読んでないとわからない点もあるのは確かですが。
 でもそれは蒼――薬師寺香澄の人物設定に関わる部分で、作中の謎には関係ない部分だし。

  訳あって大人がいなくなってしまった夏休みの学校。
  発見される一つの死体。
  校門を閉ざされ、学校に残っていた15人の少年少女たちは自分たちで犯人を捜し出そうとする……

 とか言う話な訳ですが。
 犯人は残った十五人の中にいるという状況証拠もあり、友達が犯人かもしれないという状況な訳で。
 一種の集団劇を意図したとありましたが、まさしくその通り。
 登場人物それなりに抱えている問題やらなにやらあって、それが事件と絡まっていくわけです。
 話の本筋としては、一晩の出来事というわけもあり、そう長くもないですが、そう言う事情で話に厚みがでてます。
 手軽な感じなのに、きちんとお腹にたまるというか。
 ミステリとしても二段仕掛けがしてあったり。申し分ないです。

 ……と、ここまでまじめに語ってましたが。
 緑華は蒼大好きなので、それだけでも読んでて幸せでした。
 他の方が書いた、同じ本のレビュー。ちらっと読む前に見かけていたのですが。
 ボーイスラブかよ! というつっこみに「ははは、まさかぁ」とか思ってたんですが。
 ボーイズラブだよ!
 カズミを映画に誘えないカゲリとか。(ご丁寧にチケットまで用意していた)
 カズミの健康を心配してたばこをやめるカゲリとか。(副流煙の害を知り俺はともかく、薬師寺に害があるとだめじゃん、なんて)
 カズミに自分が特別視されてないと思ってへこむカゲリとか。(一人疎外感を感じて八つ当たり)
 おいしすぎです。
 ああもうカゲリ、カズミのことが大好きなんだね!?
 大丈夫! 私もカズミが大好きさぁ!!
 というわけで、うがった目で物事を見る腐女子の方も大満足なんじゃないかな!
 うがってなくても、あやしいよカゲリ!! 
 あ、もちろんそういう本ではないので、そういうのダメな人も大丈夫ですよ〜

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  建築探偵桜井京介の事件簿 Ave Maria <講談社・篠田真由美> H16.2.14

 建築探偵番外編。蒼の物語最終章……と入ってみたものの今までの番外編の続きのわけでもないのですが。
 基本的に建築探偵は一冊完結なので。
 しかし、実はこのお話だけ例外。本編「原罪の庭」を読んでからでないと、ネタ晴らしになってしまいます。
 (このことは篠田先生も、冒頭でおっしゃってるんで注意)
 
  2000年4月。蒼、大学2年生。
  友人のカゲリに自分の過去(原罪の庭)を打ち明けたくて、でも怖くて。
  そんなとき彼に手紙が届く。 REMEMBERとただ一言だけ書かれたカード。
  そうして彼は思い出していく。14年前の事件を。
  同時に彼の周囲で起こる不穏な動き。
  次第に浮かび上がってくる事件な新たな側面……
 
 ん〜、ちょっと違うな(違うのかよ!)
 事件の新たな側面は浮かび上がってこない。いや来るけど。(どっちだよ)
 原罪の庭はこのお話では重要なキーワードになってくるわけですが、話の主題はもちろん14年前の事件じゃありません。
 それはきちんと原罪の庭で完結しているから。
 これはそれを背負って生きていくしかない蒼の、苦悩と葛藤とそして希望、とか。
 蒼、結構かなり追いつめられます。
 誰にも頼ることができなくなっていく、蒼の心情がガンと伝わってきて、正直へこみます。
 しかも、シリーズを読んでるから、蒼が普段明るくて素直で本当にかわいい奴だってのも知ってる。
 そんな彼がここまで追いつめられていると思うと……!
 蒼が、京介にも頼れなくなるときが来るなんて……
 まあでもたぶんテーマは蒼とカゲリの友情なので。蒼がカゲリに打ち明け話をする話でも可。
 相変わらずカゲリは蒼が大好きらしく(笑)良い感じに暴走していてくれてこっちは満足です。
 まぁ、暴走のあまり蒼がさらに追いつめられちゃった……というかトドメ刺されたりもするのですが。
 「……そういうことは彼女に言えっ」
 「彼女いないってば」
 と言う2人のやりとりが大好きです。
 天然口説き文句(?)をさらりと言っちゃう蒼に対していちいちドキマギするカゲリ。青春だねぇ←そうか?
 結婚したら使うようにと渡された銀食器のセットを、蒼と2人だけのクリスマスで使ってみたり。
 蒼を裏切ってしまったことに対して、頭を丸めて修行してくる! とか言い出してみたり。
 どうにも彼の蒼がらみの言動は、ちょっとおかしいとしか思えないのですが。
 そんな蒼大好きな君が、私は大好きさ!
 京介に嫉妬してみたりね。さりげなく隠しているつもりなのだろうけれど、見え見えでかわいい。
 重めなストーリーに対し、そういうシーンがちょこちょこ救済してくれてるので、バランスも良いかな。
 ラストはもちろんハッピーエンドで。2人はもう、行くところまで言って欲しい気がしないでもないです。
 ああでも京介を忘れないでくれ、というかあり得ないんですが忘れるなんてことは。
 まぁとにかく蒼はどんどんかわいくなっていっているので。
 とりあえず一生カゲリには彼女はできないのでしょう。合掌。

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  此花 KONOHANA:TrueReport PS H17.8.24

 久々にプレイし直したので、思い切って書いてみる。
 このゲームに対して、私何か勘違いしてたんですよね。
 これを購入したのは、キャラデザがmooさんだったから。
 だけどジャンルはミステリなのに。
 キャラデザがmooさんというだけで。
 キャラ萌えゲーかと思ってたよ!
 なんかそんな感じのシーンはほとんど、というか一切と言いたいぐらいない、まともに真面目にミステリAVGでした。
 あ、真面目というのはミステリ的要素に対してで、ゲーム内容にはコメディ的要素もあります。

  始業前の春休み。
  此花学園に転入してきた桃井恵は事故で橘美亜子の着替えを見てしまったことから、彼女に脅され新聞部に入部させられる。
  彼女は学園で起きた教師殺人事件を無事解決し、それを記事にすることで新聞部の設立を学園側に認めさせようとしていた。
  学園に伝わる死神伝説。それになぞらえるように現場に落ちていた「0」の紙。
  「次は自分たちが殺されるかも知れない」恵と美亜子に助けを求める水泳部員の藤崎双葉。
  彼らが彼女に必ず助けると約束したにもかかわらず、彼女は無惨な姿で発見される。
  そして犯人の魔の手は恵達にも迫り……

 といった感じですか。
 私はミステリは結構好きですが、犯人当てとかはしないタイプ。
 その私でも何度かのバッドエンドを経て、自力で事件解決まではたどり着きました。
 途中までは、あちこみ聞き込みをしたりして情報を入手、最後は容疑者の中から犯人を当てる。
 途中選択肢が悪いと強制バッドがあったり、情報が足りないと犯人の名前だけ当てても事件は解決しません。
 だけど、逆に情報の入手さえしてれば実は推理はほとんど必要ないかも。
 つか、犯人当ての前に恵くんがずらずら推理を披露してくれます。
 もちろん犯人の名前は出してないけど、ここまで来たら間違える方が難しい、みたいな。
 まぁ、といっても恵くんの推理が始まるまでに自分できちんと推理はできますけどね。
 だから、推理が苦手な人には優しい作りなのかな。
 正直、トリックとかはしっかりしているけど、ヒント多すぎー!とは言ってやりたい。
  ただ、キャラデザmooさんだしな。なんかmooさんのあたりで、推理だけを楽しむ本格ミステリという線は捨てた方が良いと思われるけれども。
 たぶん、開発者の方々も初心者とか軽い気持ちで手に取れるようにと、mooさんにしたんだろうしね。
 そう言う意味では、ミステリ苦手な人にも楽しめると思うけどね。
 ただなら、キャラをもっと深く掘り下げて欲しかったけれども。
 恵、美亜子だけでなくとも、もっと水泳部のメンツと交流するとか。双葉と伊津子はもっと掘り下げて良かった気がする。
 他は下手に掘り下げると、犯人の可能性が薄れるから仕方ないかも知れないけどさ。
 事件中枢には関係ないキャラをもっと出張らせるとか。大見さんという美亜子の友人キャラがいるにもかかわらず、選択肢によると彼女出てこないからね。哀れだ……
 手軽に遊ぶことを考えての作りと言うことで、あまり書き込めなかったのかも知れませんが。
 しかし、お値段は安かったし。今はもっと安いだろうし。つか、3まで一気にプレイできる此花パックとか出ちゃったし。
 それを考えれば、手軽でなかなか良いゲームだと思います。mooさんファンとして、恵と双葉と昌子はかわいいと思うし、フルボイスだし。
  バッドが全く関係ない話、別の事件の解決に展開したりするところも良いと思う。
 あと、久しぶりにプレイし直して、この間初めてグッドエンドを見たのですが。
 すっごいどんでん返し(?)でした。そんなオチはありなのかと思わされました。
 そして、そんなすごい設定でそんな無茶な事態収拾をするんだ、とも思わされました。
 でも、ちょっと面白かったですが。恵くんのうっかりぷりが。
 まぁとにかく、手軽に遊べるミステリAVGとしては良い感じかな。
 
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  サモンナイト PS H13.12.31

 昨日クリアしたばっかりのシミュレーションRPG
 あちこちで面白いって言われててやっと友人に借りられたのですが、面白いねぇ。
 緑華がもっとも苦手とするシミュレーションのくせに楽しいです。
 そうですよ。苦手なんですよ。ファイヤーエンブレムもヴァンダルハーツもクリアできませんでした。
 今までクリアできたのはバハムートラグーンってやつだけです。
 さて、そんなよわよわなオイラにもクリアできたこのゲーム。別に優しくはないです。たぶん。
 貸してくれた友人は何度もゲームオーバーになったって言ってたし。
 ただフリーバトルでレベルを稼いで異様な強さにしていたので。
 敵LV30に対して味方LV45ですよ。負けたら恥!!
 ハヤト(主人公)とジンガ(上田祐司さん)だけでしたけど。そんなに強かったのは。
 ほぼ二人で圧勝。むしろ他のメンバーいらないってぐらいの勢いでした。
 突然異世界に召喚された主人公。召喚術が失敗したらしい。
 レジスタンスに拾われ、儀式をしていた唯一の生き残りともとの世界に戻る方法を探すことに。
 結構話は展開します。盛り上がります。特にパートーナーキャラが切ないです。
 私は最初カシス(半場友恵さん)だったのですが後半の展開に切なくなりましたね。
 あと17話の夜のイベントは良いです!と言ってもジンガとソル(森川智之さん)しか見たこと無いですけど。
 でも普段ジンガのイベントってお気楽すぎてた所があったんですけどあれは良かった……。
 でもその分エンディングをもう少し欲しかったかな。見たエンディングが悪いのかもしれませんが。(勇者)
 ちょっと物足りなかったです。その前まで盛り上がってた分よけいにそう思います。
 そしてこのゲームはキャラデザが飯塚武史さん(=黒星紅白さん)なんですよ。
 「キノの旅」と言う小説からはまってて……好きです。
 そしてフルボイス!主人公4人から選んでパートナーも四人から選んで
 なのにフルボイス。男でプレイと女でプレイで微妙に台詞が違うんですよ!
 ちょっとこれにはびっくり。すごく丁寧に作ってある感じです。
 仲間もかなりいて……戦闘に参加しないのも入れると30人近くになります。
 おすすめはジンガとガゼル(石場堅さん)仲間になるのは遅いけれどエルジン(富橋美佳子さん)も良いですね!
 そして敵ですが超絶美形のイムランさん(上田祐司さん)という方が……
 (嘘です。美形じゃないです。でもLOVEです。変だって言われるけど好き)
 でも総合的には面白いです。そのままセカンドプレイしたくなるぐらいには(笑)
ここからネタばれの危険。未プレイの方立入禁止
 そして2ndプレイ!今度はソルねらいで(主人公アヤ)で、ボス倒してエンディング行くじゃないですか。
 私、最初勇者エンドだったんでてっきりアヤは残ると思ってたんです。
 そしたらいきなり帰っちゃって!私泣きましたよ。私は帰りたくないよ〜って。
 後半ずっとソルとラブラブだったくせに何言ってるの!?とも思ったし。
 それでこんな終わりかた詐欺だよ!って叫んでたらソルが来て(笑)このソルが可愛かったv
 でも私はイヤな奴なんで、ソルこっちの世界でどうやって生活するんだろうとか思ってました。
 あの場は大パニックになったろうなぁとか。いきなり変な格好の人が登場だもんね。銃刀法違反してたし。
 会えて嬉しかったんですけどやっぱりアヤがリィンバゥムに行くって方が良かった。
 と言うか私ならソル取るし。現実よりも!

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  サモンナイト2 PS H16.3.15

 キャラ萌えシミュレーションRPG。
 いや、この一言に尽きるかと。ストーリーやシステムよりもキャラクターですね!
 駆け出しの召喚師であるマグナ(又はトリス)が修行の旅の途中、癒しの奇跡を行う聖女がいる村に立ち寄ります。
 だけど、大行列でその日は聖女に会うことができず、村に泊まることに。
 その夜、突然村を襲う謎の集団。老若男女問わず、皆殺し。家には火を放ちます。
 世話になったおじいさん探しているうちに、聖女とそれを狙う襲撃犯と遭遇。
 彼らの狙いはどうやら聖女の身柄らしい。
 とりあえず聖女を連れ、その場は逃げるマグナ達。それを追う犯人達。
 果たして奴らの目的は……?
 とまあ、そんな話なんですが、聖女をめぐる謎を追っていくうちに、兄弟子の秘密などもいろいろ。
 ただ、メインの話よりもやっぱりキャラ萌えですね。面白くないわけじゃないけど。
 微妙に話につっこみどころとか多いです。どういう立ち位置で会話しているのかとか、不思議でたまらない。
  召喚術が特徴のSRPGと言うことは前作とあまり変わらず。
 召喚術のバリエーションは多くて面白いですね。辞典もついていて便利です。
 アイテムとサモナイト石(5色のうちのどれか)を組み合わせて召喚の儀をするわけですが
 失敗すると上からたらいや釘でダメージ! アイテム数も多いのでどの組み合わせが当たりかドキドキです
  マップは1マスが小さめで、そのせいかドットキャラがあんまりかわいくない。
 別に気になるほどではないですが、後一回り大きくても良かったかな。
 魔法の効果範囲は絶妙(笑)で、広範囲のは味方が巻き込まれる危険性があり、配置も悩みます。
 難易度は……下がったかな。前回難しかった印象なので。慣れかもしれませんけど。
 ただ、ボス戦はむずかった。本気で苦戦しました。後半、難しくなった感はあったけどさ。
 何とかクリアできたけど。何度全滅したことか…… うぅー。
  そしてキャラクター。
 魅力ありすぎのキャラクターがわらわらと。
 これでもか! と言うほどにツボをついてくれるキャラ達です。
  性格にギャップを感じ、イメージ崩れてたのに結局人をメロメロにしてくれたバルレル(阪口大助)
 悪魔だから、悪魔的性格でどうしようと思ったけど、今はかわいくて仕方ないです。
  主人公ラブ(いや、愛でしょ、アレ)のせいで後半セリフが暴走しがちの兄弟子ネスティ(緑川光)
 「兄弟子だからとかじゃなくて、キミの側にずっと居たい。それが僕の今の望みだ」とか。細部違うかも。
 そんなこといわれちゃうわけですよ。ぐはぁ!
  んで、私の一押しはリューグ!(管沼久義)双子の弟君です。
 登場時に双子共々、普通の顔だ……とか思ったくせになぜか気になって仕方がない。
 乱暴な子ではありますが、それだけじゃないですね。
 兄貴より、実はとてもしっかりしているんじゃないかなー。
 というか、リューグにラブっていると兄のロッカ(野島健児)がダメ兄に見えます。なぜだ!
 多分、善人な人が苦手だからだと思うけど。善人というか堅物だけど。
 リューグはクラスチェンジすると復讐者になります! ツボです!!
 他にもなぜかハードボイルド(?)なレナードさん(戸谷公次)や
 1から出演、エルジン君(高橋美佳子)←仲間にならないのに。らぶー
 そして、あいかわらず、微妙な敵キャラにはまるサモンナイトです。
 今回はビーニャちゃん(野田順子)ていうか、微妙じゃないと思うビーニャは!
 辺り構わずちゃん付けしてみたり、きゃははははと笑って見たり。
 壊すのは好きだけど、壊されるのは嫌いというわがままっぷりも最高!
 (注;ビーニャのことをかわいいキャラだと思ってプレイするのは止めましょう。緑華の偏見混ざってます)
 あと、どれだけ仲間が増えても、みんな同じくらいだけ登場するってのは良いですね。
 途中影が薄くなったり、セリフがなくなるキャラとか皆無です(隠しキャラ含む)これは嬉しい。
 そして何よりも! 公式ホームページはすごいです!
   キャラクターエンド後のキーワードを入力するとそのキャラのグッズをくれるのですよ!!
 壁紙と、スクリーンセイバーとボイス!
 結構数も豊富でバルレルの場合だと壁紙3種、スクリーンセイバー1種、ボイス11種!!
 それが各キャラごとに用意されているわけです。(キャラによって数は多少変化有り)
 本気で感激しましたね!
 今回はギャラリーモードもついていて、様々なイラストを拝めるのも嬉しい。
 でも、クリア後の一枚絵が見られないのはかなり残念でした。
 せっかくつけるなら、ねぇ。きれいな絵だけに残念。
 エンド絵で思い出したですが、なんと主人公も一緒に描かれています!!
 男女選べるのに! これにはかなり驚きました。バルレルだったからかもしれないですけど。
  そして、ファンに優しいフライトプラン(開発元)
 ある条件を満たすと、1のキャラが仲間になる番外編が出現!
 いや、まだ出現させてないんだけど。そのために今ネスティ攻略中。
 リューグエンドも見たいし、番外編も見たい。
 そんな繰り返しプレイが可能なのも良いトコかな。そんなに長くないし話がテンポ良く進むので飽きません。
 とにかくキャラにはまりたい方にはオススメ! です。

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  サモンナイト3 PS2 H16.5.9

 様々な意味でグレードアップしたシリーズ3作目。
 あいかわらずキャラ萌えなシミュレーションRPGですが、もうキャラ萌えだけとは言えない!
 今回キャラ萌えも、もちろんなんだけど、ストーリーもめちゃめちゃ面白かったです。
  裕福な家の子供の家庭教師をすることになった主人公。(生徒は4人から、主人公は男女選べます)
 一緒に船旅をし、その間に生徒の信用を得ることが、採用の条件。
 ところが、その途中、船が海賊に襲撃され、生徒を守るため嵐の海に飛び込む主人公。
 死を覚悟した時に謎の声が聞こえてきます。「力が欲しいか。ならば我を継承せよ」と。
 見知らぬ島の浜辺で目を覚ましたとき、はぐれ召喚獣に襲われた生徒の悲鳴が聞こえます。
 武器も何もない状態で、とっさに助けに行こうとすると再び声が。
 気が付いたときには、不思議な剣を手にし、すごい力が使えるように。
 そしてその剣と、島の謎をめぐって冒険するわけです。
 島には4つの集落があり、微妙に対立(?)してたり。いろいろ盛りだくさん。
  今回、本当に敵キャラが魅力的でした。話が良いと思えた理由の一つかも。
 敵で一押しは「紅の暴君」の使い手(ネタばれのため名は伏せる)とヘイゼルさん。
 ヘイゼルさんの正体、実は知っていたのですが。ヘイゼルさんの方が好きだ!
 「紅の暴君」の使い手さんは個別エンディングをみたいと思わせてくれました。
 というか見ないではすまされないです。あんな終わりはない!
  島を護る4人の護人から話のメインとなる1人を選べるのですが、それでずいぶん話が変わってきます。
 もちろん、本筋は変わりませんが。
 ヤッファ・キュウマ組とアルディラ・ファルゼン組。話は2つに分かれます。
 個人的に好きなキャラはヤッファですが、話はアルディラ・ファルゼン組の方が断然面白いです。
 対立する2人の気持ちが、どちらも理解できるから。感情移入しまくりでした。
 逆に言えば、キュウマの気持ちは、さっぱりわからなかったってことなんですが。
 性格の違いなのかな。緑華には仕える主人もいないし。そこまで一生懸命になる理由かなーと。
 ヤッファもわからなくはないけど……。ファルゼンの話を聞いて補完された気分です。
 もうちょっと今が大事な理由が聞きたかったなぁ。
 想いの強さ故に、過去にとらわれたアルディラ。葛藤のすえ、現在をとったファルゼン。
 盲目的に過去しか見えてないキュウマ。過去に思い入れのないヤッファ。
 イメージとするとそんな感じですか。個人的見解ですが。
 (ヤッファは思い入れがないんじゃなくて、後悔していないだけかも)
 というわけでオススメはアルディラ・ファルゼン組なのでした。
  そしてシステム面。すごく良くなってました。
 召喚システムとかは基本的には変わってないのですが、個別や協力技ができてたり。
 マップの大きさを変更できて、そのせいかドットキャラがかわいいです。良し!
 個人的に召喚エフェクトをカットできるのが最高でした。
 やっぱり同じのを何度も見るのは辛いですし。でも、エフェクトは良いのが多いですよ。
 マップが回転できるようになってたりもしましたが、別にそれはなくても良かったかな。
 敵のターンとかオートでぐるぐる回るので、今どっちを向いているのかを把握しにくかったり。
 戦闘ボイスがついてるのも感動的でした。より戦闘が楽しめる気がします。
 難易度は……低レベル・戦死者0が条件のブレイブクリアをしなければ普通じゃないかな。
 緑華は最終話一つ手前で諦めました。それからはリセットすることなくクリアできましたね。
 逆に得意な人はブレイブクリアを狙っていけば、楽しめるはず。
  お待ちかねのキャラ語り。ホントにみんなかわいいですよ。
 緑華はアティ先生(女主人公)とウィルくん(男、頭脳明晰ひねくれや)を選択したのですが。
 ウィルくん(進藤 尚美さん)すっごいかわいいのですが、何よりも!
 最大級にハートを奪い去っていったキャラがおりまして。思えばOPムービーからだったけど。
 テコ!(夏樹 リオさん)最大級にかわいいです。
 ユニットとしてはいまいちでしたが、もうかわいいので良し!
 他にも序盤で仲間になる海賊4人はどれもツボ。
 全員エンディングが見たいと思えるくらいの、はまりようです。
 島の住民としては獣界の護人ヤッファさん(中田 譲治さん)が! 名前呼んでくれる声が好きだー。
 あ! 今回名前デフォルトなら呼んでくれるんですよ! ちょいどきっとします。
 スバル君(大本 眞基子さん)も気になるなぁ。仲間にできなかったけど。
 まだ見てないですが、生徒の一人ナップくん(小松 里賀さん)も気になります。
 他にもロボ少女のクノン(立野 香菜子さん)やクールなお姉さんアルディラさん(久川 綾さん)
 一途で凛々しいアズリアさん(住友 優子さん)など、上げればきりがないです。ホントに。
 ただ、今回機械兵士の扱いがめちゃくちゃ悪かったんですが……
 ヴァルゼルド(杉田 智和さん)最初はこんなの機械兵士じゃない! とか思いましたけど
 途中からかわいく思ってたんですけど。仲間になってからセリフが全くないです。
 多分、エンディングもないです。夜会話で選べなかったですから。
 まぁ、ストーリー的にそこまで期待できないのもわかりますがね。
   唯一、残念だったポイントです。
 しかぁし! 言い換えればそこ以外は全部オーケー。
 あいかわらず公式ホームページに行けばクリアしたキャラのグッズがもらえるし。
 ウィルくん。パートナーだからか数が多いです。テコボイスもあり!
 あ、そしてそして! 今回ギャラリーモードでちゃんとエンディングイラストが拝めるんですよ!!
 あぁ、急いで写真に撮らなくても良いのね……(そんなコトしてたのか)
  そして番外編! シリーズとしてサモを愛している人にはたまらない一品です。
 冒頭から2を思い起こさせるキャラ選択……って主人公セレクトがマグナとトリス(2主人公達)になってる!!
 そうです。初っぱなからマグナ達、出まくりです。
 というか、話は本編とは全く違う、まさに番外編。2の番外編と違い話に矛盾もないし。
 (2が別に矛盾していたわけではないですが、緑華はアレをパラレル的なものだと思っているので)
 2と3それぞれのエンディング後を見れるなんて!
 しかもユニットが全部書き直されてるし! やっぱり戦闘で喋るし!!
 大人になった生徒も登場です。ウィル……声変わり、したんだね。(当たり前だ)
 グラフィックは慣れれば気に入ったので良いのですが、声はやっぱり子供時代の方が……
 まぁ。別に違和感があるとかじゃなくて単なる好き嫌いなのですがね。
 そして大人ウィルの声が嫌いなのでは無く、子供の声が好きだったと。
 あと、番外編の協力召喚。素敵すぎです。ネスが、ネスが、マグナって言ってるーー!!
 そう! 3は主人公の名前を喋るのです!
 とりあえず、トリス編とパートナーアメル編と生徒ナップ編とレックス先生編の番外編が見たいので
 (クリア後のイラストには主人公と護衛獣も入っているので、レオルドとハサハも見てみたい)
 あと2回は番外編を見るでしょうね。今プレイしているのはアティ先生&ナップくんなので。
 (使用するクリアデータで番外編に出てくるキャラが決まるのです)
 そんな風にながーく、楽しめるゲームだと思います。

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  サモンナイト クラフトソード物語〜はじまりの石〜 GBA H18.2.28

 予約特典がほしくて思わず買っちゃいました。(GBA持ってなかったのにな)
 結局特典映像は公式HPで公開しているプロモでしたが。
 そんなものを特典映像とか言うなと思いましたが。
 アニメーション綺麗だったからさ。上に文字がかぶったりしてない状態のが見たかったんだよ。
 音楽とかなくてもそれだけで良かったのに。すごいショックだよ。せめて公式で見れない映像とかならなぁ。
 って、最初から愚痴りましたが。でもゲーム自体はすごく良かったです。
 ストーリーは正直どうでもいいです。そんないい話でもないというか、あんまり記憶にない。
 見習い鍛冶師の主人公と偶然出会う、何者かに追われる少女。
 少女は何も語らないまま、それでも放っておくこともできず成り行きでかくまう(?)ことに。
 凶暴化するはぐれ召還獣達と少女に迫り来る追っ手達。
 それらに巻き込まれていくうちに少女の秘密に、亡くなった主人公の親方の謎まで加わって……
 とか、そんな感じ。ひねってあったり伏線があったりしない、シンプルなストーリー。
 まぁ、同時にPS2でテイルズやってたから特にそう思うのかもしれませんが。
 思いもかけない裏切りとか一切なくていっそすがすがしいくらいですね。
 でもね、それでいいんですよ。
 だって面白いのシステムだから!
 だからむしろそのシステムを楽しむために、シナリオはシンプルでいい。
 主人公鍛冶師だから武器制作はこのゲームの最大の特色。
 6種の武器マテル(剣・斧・槍・ドリル・拳・弓)と豊富(40種? ストーリー長くないので十分豊富)な合成素材。
 制作した武器にアイテムを加えて武器を強化できたり。
 アイテム組み合わせで必殺技や特殊効果が決まるけれど、追加できるアイテムには限りがあったり。
 制作した武器を使用した横スクロールアクションの戦闘も楽しい。
 武器グラフィックが1つ1つ違って全て戦闘に反映され、さらに武器ごとに戦闘モーションもパターンがあったり。
 ある程度武器を使い込んで、その後解体するとマテル自体も成長したりして。
 また、鍛冶師レベルが上がったり、武器との相性によってまれに“良い武器”が作れたり。
 人型の敵と戦う時は相手の武器も破壊できたり。
 1週目をクリアし、隠しダンジョンも制覇し、2週目も最終日まで来ましたが。
 まだ武器制作が楽しいですよ!
 使い込んだ武器に「強刃」コマンドで好きな性能を伸ばし、そしてまた「強刃」するために武器を使い込む。
 最強の武器を作り上げようとやり込み楽しすぎです。
 武器の種類によって戦闘のやり方もだいぶ変わってきますし、まんべんなく鍛え上げようと思えばそれなりに大変。
 でも、戦闘自体がなにげに楽しいから、苦にならないし。
 あと、サモンナイトといえば魅力的なキャラクターですが。
 これは……なんていうかな。サモクラは攻略対象少ないのが普通なんでしょうか。
 シリーズ初プレイなので何とも言えず。
 ミューノ ヒロイン嫌いなので好きになれませんでした。でも、普通のサモと違ってRPGテイストなので自分から話しかけなければいいので。
      うざい! とかそこまでは思わなかった。でも実はうざい子だと思う。
 キルフィス なんでパートナーは主人公の護衛獣ではないんですか。それが不満です。
       プレイしてみて、他の人間に仕えてる子ならではの良さはありましたけど。
       素直にミューノの心配できないキルフィスはかわいかったです。
       最後に「お前を守ることに専念できる」とか言ってくれたのはうれしかったかな。
       設定がサモ2のバルレルとかぶってる気がしますがバルレルの方がかわい……いえ、何でもないです。
 レミィ 1週目キルフィスねらいでプレイしてたにも関わらず、心をかっさらっていってくれました。
     いわゆるツンデレというらしいですよ!
     唯一最初からミューノより主人公に関心が高いキャラ?
     彼が突っかかってきてくれるのも、心配してくれるのもすごく嬉しかったですよ。
     みんなミューノミューノ言い過ぎ!(ミューノ好きじゃないから特に)
     彼狙いでプレイすると後半いきなり微笑ましい悩みを語ったりしてくれます。
     つか決闘とかしないで普通にいいムードにはなれないのか……
     素直になれなくて意地張って、でも一生懸命、健気ですらあって。かわいい子です。
 ジェイドとヴィーはキャラ的に嫌いじゃないですが、主人公との年齢差がな。
 恋愛色は期待できないのが残念。さらに、ジェイドとヴィーもいい雰囲気なりそうなのにヴィーは親方好きなのも……
 ティエはちゃきちゃきお金大好きっこ。そんなに好きなタイプではないです。
 エンジは最高にかわいい。ツボ。格言とか大好きだけど主人公が理解できてないのが面白いし。
   見た目も渋さも最高です。
 ルフィールとランドルは未プレイです。
 主人公とのラブな夜会話を期待する私としてはそれが拝めそうな対象キャラが、
 ミューノ、ティエ、ルフィール、レミィ、キルフィスと少ないのが。
 だって、攻略対象の半分しかいないよ!
 でも、そんなの些細な問題と言いきれるほどシステム楽しいですから。
 レベル稼ぎ・アイテムコレクター・技の熟練度稼ぎとかそういうの好きな人にはお勧め!
 
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  死神見習い修行中!  <角川ビーンズ文庫・樹川さとみ 著> H17.3.30

 口が達者で将来の夢は“ヒモ” そんな14歳の少年フィンが借金のカタに身売りさせられた先はなんと死神。
 不思議な出来事の連発に驚きつつも腹をくくったフィンは、そこで妙な師匠について死神見習いとして修行をすることに。
 しかし、すぐに気が強くて意地っ張りの少女マーリが、死神への弟子入りを志願してやってくる。
 二人の相性は最悪。しかし2人とも、見習いとしてともに修行をすることに……

 樹川さんらしいコメディベースでテンポの良いお話。
 ファンタジックで、ややメルヘンな感じもする死神ワールドではあるのですが、やはり死神。
 扱っているのは死な訳で。
 そこをひねくれててユーモアあふれるフィンの視点から見ることによって、重くなりきらずに見せているというか。
 ……単に脇役のキャラが濃いめだから、重くなってないのかも知れない。
 フィンもマーリも死に対する傷を抱えていて、死神として様々な人の死を看取っていく上で、それを受け入れていく。
 たぶん乗り越えると言うのとは違うんだと思います。傷は消えた訳じゃなくて、ただそこから逃げないと言うか。
 そして反発しあっていた二人が、次第に仲良くなっていく様子はもうかわいいとしか。
 素直になれないのがほほえましくて、見てるこっちが幸せだよ!

 一つこの作品で残念なことは、テンポが速すぎるというか枚数が足りないというか。
 面白くてぐいぐいひっぱり込まれてしまうわけで、早すぎるというのは間違い何ですけど。
 置いてけぼりになることもないし。
 もっと書き込んで欲しかったっ!! 
 これが正解か。もっと読んでいたいにも近いかも。
 読んでる時は引き込まれているから何の違和感も感じないんだけれど、読み終わった後あっという間だった感が。
 修行の中身も結構さらっと流しちゃったしね。
 傷が消えてないと言ったのも、あれだけで傷が消えるとは思えなかったから。もちろん、吹っ切れた感はあるのだけれど。
 ま、ページ数の都合上とかで仕方がないのかも知れないですね。
 師匠の友人とかも設定の割に出番が少ないし。いまいち生かしきれてない気もする。
 話はきれいに完結していて、オチも文句なし。
 だけどもっと読みたいと思わせるんだよ。
 でもフィンが主役じゃないなんてヤダ。でも完結している以上フィンが主役なんてあり得ないし。
 あああ、これで終わりと納得するしかないんでしょうか。
 こんな風にいろいろ思うのも、全部面白いからですよ!
 とにかく魅力的すぎて、面白いからこそもっと読みたいと。それ故の不満。
 キャラも世界観もかわいくて。雰囲気としてはハリー・ポッターとかにも似ているかも。
 そういうのが好きな人には確実におすすめです。
 
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  ジャストボイルド・オ’クロック  <電撃文庫・うえお久光 著> H19.2.27

 舞台は人類が一度滅び、家電とともに共生することによりよみがえった家電世界。
 人類は生まれながらに珪素脳をもち、誕生と同時に珪素脳が周囲のコンピュータに働きかけ家電の本体ソフトウェアを生み出す。
 そうして生まれた家電は自我と感情を持ちその人のパートナーとなる。
 人間は家電に珪素脳とリンクして貰えないと暴走し、人体がガラス化してしまう。
 家電は珪素脳とのリンクがきれると自我と感情も消滅し、ただの電子頭脳搭載機になってしまう。そんな家電世界。
 
 主人公ジュード・アカノは元ヒーロー(警察のようなもの)の探偵。
 彼はとある事件で同じヒーローだった双子の弟を殺し、裏切り者と呼ばれていた。
 そんな彼の元に現役ヒーローである元後輩からの「死んだはずの博士を捜してほしい」という依頼が舞い込み――
 
 と言う感じのお話です。
 ジュードの相方家電のアルは目覚まし時計な訳ですが黒猫型ハードボディを愛用してまして、かわいいんだコレが。
 アルとジュードはよくハイタッチをするわけですが、にゃんこと人がそんなことする図なんて想像しただけでかわいすぎる!
 そしてどこまで行っても自分自身を崩さないアルとジュードはかっこいい。
 
 探偵が主人公と言っても今回はミステリではなくヒーローもの&SF。
 事件はあっても謎解き要素はなく、そちらを期待してると辛いかも。
 逆にヒーローものとして、次から次へとピンチに陥るジュードとアルが、丁々発止のやりとりをしながらも乗り切るのは楽しい。
 一度は逃げてしまった過去に、ジュードは再び向き合えるのか。
 ポジティブに見せかけつつ、葛藤を抱いているジュード。
 事件の真相が知れないが故に、希望が捨てきれないカノンとエリカ。(ヒロインズ)
 他にもミカルやレイディ、ユキノスケなどキャラクターも個性的。
 というか何よりも、このキャラクターの魅力がこの作品の一番の魅力なのではなかろうか。
 そしてあいかわらず主人公がモテモテなのですが、モテて不思議じゃないくらい主人公が魅力的。
 こんな人が兄なんてケンドーさんは大変だったんじゃないかなぁ。
 身内にいられるとコンプレックスとか嫉妬とかそれでも嫌いになれない気持ちとか。
 ケンドーさんがジュードに対しどういう感情を抱いていたかは作中では明かされないのですが、きっと、そういうのがグルグルした後に、兄とは違うところで一人で立つことを望んだんじゃないかなぁなんて。
 
 まぁいろいろと、続きが読みたくなる作品です。

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  真・イズミ幻戦記 <デュアル文庫・若木未生 著> H15.4.29

 まずはご説明。
 これはスーパーファンタジー文庫のイズミ幻戦記が5年の時を経て復活したモノ。
 文庫が休刊になり、イズミも止まっていたのですがようやく復活。
 復活に当たってどうやら真がついた模様です。
 ラストが一応区切りがついたとはいえ、非常に気になるところで終わっていて。
 待って、待って、待って待って待ってぇッッッッ!!!
 先日本屋で見つけたときは本気でビビリました。
 ちょっと叫んだし(迷惑&恥)
 ソッコーレジへ。即読み始め……
 ここで、簡単なあらすじ(いつものね)
 地球は統一され各地区ごとに分かれコンピュータにより管理される。
 ところが突如第11地区(日本)のマザーコンピュータ<ジュリア>が暴走&大地震
 文明は崩壊、シールドによる他地区との交通・通信の遮断。
 さらには<ジュリア>による武装アンドロイド(通称ドール)の『人間狩り』……
 大地震の折りに出会った渡辺拓己と叶省吾そして響子は3人で生活していた。
 ところがドールの襲撃に遭い2人は響子とはぐれてしまう。
 響子を探す旅の途中2人は<有機融合>をし、イズミという超能力者のスーパーヒーローになってしまった!
 イズミ達(?)は<ジュリア>の合成人間を倒しながら響子を探す旅を続ける……
 とゆーお話。長いなぁ。要約は苦手なんだ……
 そして真。読み終わって。
 「ちょっと待てぇ!拓己は?拓己は??そして静ちゃんが出てこない!」
 好きなキャラトップ2の扱いがひどくてねぇ。
 どうしようもなく、続きが気になるんですよ!!
 特に拓ちゃん。どうなっちゃたの。どうなってるの!
 まーでも、おもしろいんですが、結局。
 若木先生の作品は基本的に好きですしね。いや、いいよ。
 新刊が出るのが遅いってのがなければ。続き気になるよー!!

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